「奇跡のアーベンロート」紅葉が真っ赤に燃え上がる?!in那須岳

紅葉シーズン超人気の那須岳に、混雑覚悟で行ってきました! なぜ、こんなにも那須岳が人気なのか・・・その秘密に迫ります。
・・・とは言ったが、初っ端から大渋滞。
見てくださいこの車の列。バーゲン会場の様です。

「あぁ、今日はもうトレッキング出来ないかも」
混雑を覚悟してたとはいえ、まさかここまでとは。
想像以上の渋滞に、何度も心が折れそうになりましたが、何とかお昼過ぎ13時に到着しました。
予定では、10時にトレッキングをスタートするつもりでしたので、3時間のオーバーではありますが、何とか到着した事に、一安心。
駐車場に到着して早々の景色がこちら

既に、達成感ある・・・(笑)
(6時間の渋滞を乗り切ったという達成感)
めっちゃ紅葉してる〜!!
無事に到着した喜びと、澄んだ空気と景色の美しさに初っ端から感動(笑)
小言ですが、最近GO TOトラベルとコロナの影響なのか、自家用車が増えているんですよね〜。大人数でのツアーは避け、個人の自家用車での旅行が増えているのか、どこも混雑しているのです。

さて、今回のルートについてですが、「峠の茶屋」側からロープウェイを使わずに登る事にしました。
本当は「那須ロープウェイ」を使って茶臼岳(ちゃうすだけ:標高1915m)を登るつもりでしたが、余りの混雑具合に、急遽こちらのルート切り替えました。
この那須ロープウェイが非常に人気で、毎年この時期になるとロープウェイ待ちの車で渋滞になるんです。
それもその筈。ロープウェイを使うと、山頂から景色も美しく「茶臼岳」までは35分程で、登山道具を持ってない観光客の人でも簡単に登れてしまうからです。
「峠の茶屋」からのルートは、ロープウェイを使わずに「那須岳避難小屋」に登る事になるのですが、景色も綺麗で人混みも落ち着いていますし、急なアップダウンも少ないです。
「朝日岳(あさひだけ:標高1896m)」メインのトレッキングであればオススメルートです!

紅葉の尾根を横目に「那須岳避難小屋」を目指します。
5〜6時間以上も車内にいたものだから、外の空気が美味しいのってなんの(笑)
それに、どこを見渡しても紅葉が美しくて、心高鳴ります。

ワクワク・ドキドキ。
期待が高まります。
初っ端から、撮影会開始です(笑)

ススキが綺麗です〜
秋と言えばススキですよね。
風になびく姿を見ていると「もう秋なんだなぁ」と言う、感慨深い気持ちになります。
今年は特に、時間の流れが早かったですねえ。

風になびくススキと、威厳ある茶臼岳
ちょっと見上げれば、茶臼岳が見えます。
フワッとしたオレンジの紅葉と、ゴツゴツした茶色の岩肌のコントラストが良いですね。

壮大な紅葉に染まる尾根
那須は裾野が広いと有名ですが、確かに。
こうやって、高いところから眺めると、街並の近くまで山の裾野が広がっているように見えます。

外出自粛期間が長かったので、こうやって「四季を楽しめるのは、幸せなことなんだなぁ」と痛感しました。
自然に触れる事で、リラックスしたり心が落ち着くと言うことも一つですが、山を歩いていると、その壮大さに自分の周りで起こっていることを俯瞰して見れるのです。
山が別の世界を教えてくれると言うか・・・。
山を歩くことは、心のメンテナンスにも繋がっているんだなぁと思います。

「那須岳避難小屋」に到着!
登山口からは45分ですが、景色を見ながらなので、大変だなぁなんて思う事なく「もっと見たいなぁ」くらいの感覚で、あっという間に到着しました。
ここは「峰の茶屋跡」とも言われています。元々、峰の茶屋と言うお茶屋があった場所で、その跡地を避難小屋として利用されているからです。お手洗いはないのですが、雨風を凌ぐことが出来るので助かります。
那須岳避難小屋に向かって、左に折れると茶臼岳へ。右に折れると朝日岳へと繋がります。時間があれば、朝日岳を登ってから、茶臼岳も登ると那須を満喫できて良いかもしれませんね。
今回は、メインの朝日岳へと向かいます。

「朝日岳」登るぞーー!!
こう見ると「あんな所まで、本当に登れるのかしら」と思ってしまいます。 けど、ゆっくり登っていけば、登れない山なんてないのです!(テンション上がって、ちょっと強気のわたし(笑))
ここからは、より那須らしいゴツゴツした赤い岩肌を感じる道です。

岩尾根かっこいい!
那須岳は、複数の山々の集合体を表します。その一つが、いまも火山生きている主峰の茶臼岳や、朝日岳なのです。朝日岳の火山活動は終えていますが、独特のゴツゴツした岩や赤土が残ります。
岩道を登り切ると、壮大な景色が広がっていました。

茶臼の頭がドーン!!
感動はひとしきりですが、さらに進みます。
途中、鎖場と言われる、岩の切り立ったところを歩きます。

本日の正念場来ました!反対側は崖です
リアルで見ると、写真以上に切り立っています。
紅葉に見とれて吸い込まれたら、一巻の終わりですね(笑)

一歩づず慎重に歩みを進めます!
結構なギリギリのラインです。
初めての岩歩きの人には、かなりドキドキするかもしれませんね(笑)

「朝日の肩」に到着!!
とりあえず、お腹がペコペコなので、ここでお弁当を食べます!
名付けて「きのこ弁当」
秋なので、きのこたっぷりの炊き込みご飯や、豚汁などを用意しました。思いの外、寒かったので、暖かい豚汁が体に染み渡ります。(残念ながら、急いで食べすぎて写真を取り忘れました(笑))
朝日の肩の景色は、非常に壮大で美しかったです。
その後、食べてる最中に一気に霧に覆われ、山頂は別世界へと変わります。夕暮れも近くなって来たので、今回は、山頂まで登るのをやめて避難小屋まで下山することにしました!(この選択が後々に、奇跡を呼びます・・・)

16:00頃、避難小屋に到着。
避難小屋まで戻った後「姥ヶ平(うばがだいら)」と言う紅葉の名所に行こうかと、検討したのですが、時間的にも難しいと言うことで、
牛の首に向かう道の途中で腰を下ろして、お汁粉を食べることにしました!!

みんなで分担してお汁粉の準備

赤いお椀も食欲をそそります!
鎖場を乗り切ったご褒美ですね〜

このお汁粉が美味しいの何のって。
肌寒い中で、運動した後に食べる、熱々のお汁粉が本当に美味しかったです!
普段ならこんな道の真ん中で、お汁粉なんて作って食べてられないところですが、時間も遅かった為に、残るは我々くらいでした。
あわよくば、夕日でもチラッと見て帰ろうと思ったのが正解でした。

ジワジワと赤く染まり始める空
お汁粉をセッティングした場所も良かったです。
敢えて避難小屋ではなく、目の前に紅葉のカールが広がる場所にしたのです。

うわぁぁ!!アーベンロートだ!!!
まさか、ここまで綺麗なアーベンロートが見れるとは、思いもよりませんでした!
夕日が放射状に差し込み、山肌が赤く染まる現象を「アーベンロート」と言います。
アーベンロート(Abendrot)とは、ドイツ語で「赤い夕方」という意味です。「abend」は夕方、「rot」は赤いをさします。

き、綺麗すぎるよ〜・・!(感動)
1秒ごとに景色が変わっていくので、一瞬一瞬が美しくて、目が離せません。
「自然現象の奇跡的な瞬間に立ち会っている」
そんな、脳裏に刻まれる忘れがたい光景です・・・

まさに、言葉にできない感動
どこまで粘れるか・・・
こんな奇跡的な景色を目の前でも、冷静さを忘れてはいけません。ここは山なのです。
つまり「この夕日が沈みきると真っ暗になってしまう」
感動しながらも、しっかりと下山準備を進めていましたので、下山準備はバッチリです。
真っ赤になった最大瞬間を逃さず、真っ赤になりきった時に瞬時に下山する・・・

キターーーーーー!!!
紅葉が真っ赤に燃え上がる炎のようです!!
もう、美しいって言葉じゃ足りません。
確実に2020年1番の紅葉シーンです!!
最大瞬間風速ならぬ最大紅葉炎上(ちょっとよく分からないけど(笑))
おっす!!
と言うことで、名残り惜しいが、燃え上がる紅葉とアーベンロートをバックに急いで下山スタート。
30分後、真っ暗ではありますが無事下山しましたとさ〜。
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まとめ
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最後のアーベンロートは本当に感動しました。このような、思いも寄らないサプライズがあるからトレッキングは辞めれないのです〜(笑)
でもでも。今回、日帰りでアーベンロートが観れたのは、奇跡的なことなんですよ。
「風が穏やか」「霧がない」「下山まで30分」や、その他の幾つもの好条件が重なった為に見ることができたのです。
それに、「時間配分」や「暗闇でもルートを歩ける」など、見極めが重要なので、もしそんな山歩きがしてみたいなぁと思った、アストレで一緒にトレッキングしましょう〜。
自然が相手なので、必ず毎回いい景色が見れるとは保証できませんが、何度もトレッキングしている内に、必ず素晴らしい景色に出会えますよ!
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