【人生観が変わる】自然からのサプライズ連続?!じわっと心に染みる深くて暖かいトレッキング旅

夏の終わりに、苔が生い茂る美しい森や、歩くと可愛い音がなる木道をトコトコと歩くトレッキングに行ってきました。
山小屋は可愛くて、日の出も見れて、まるで深い旅。
夏の最後に忘れられない想い出が一つできました。
そんな苔森トレッキングのお話をしたいと思います。

台風の影響で、揺れる天気。
序盤から、晴れてはいるものの雲行きが怪しくいつ降るかなぁと、ひっそり構えながらトレッキングがスタートしました。
まぁ、雨なんて山に登ってたら当たり前なんですけどね。
因みにお写真のお花は、ミヤマウイキョウかしら。8〜9月に咲くセリ科のお花で、漢字だと「深山茴香」と書いて、みやまういきょうと読むらしいですね。
なんて事を言っていると、案の定ポツリポツリと雨が振り出しました。
雨を避けようったって、そうはいかない。山ですから。晴れと言われてても、にわか雨が降ることだってあるんです。自然だもんね。
とは言え、雨の様子がいつもと違う。
「あれ?白い玉が。。。!!」
なんと、雨ではなく雹が降ってきていたのです!(笑)

まさかの雹だけど笑っている場合ではないので、大急ぎでレインウェアを上からスポッと着用しました。
ふうっ、一安心。
と思いきや今後は雷がゴロゴロゴロ、
ドドーーンッ!!!!
あ、こりゃどっかに落ちたな(笑)
いやいや、笑ってる場合じゃありません。
森林帯だから尾根よりはマシとはいえ、やっぱり山で聴く雷の音は迫力が違います。何たって、雷と雨音以外に何も聞こえないんですから。雷の音にフォーカスされます。それも体一つで守るものなんてないんです。とは言え、歩みを止める訳にはいかないので雷用のフォーメーションで、ゆっくりと登っていきます。
そうやって歩いている事、45分
なんと雨が止んで・・・・
晴れたのです!
その瞬間の映像がこちら。
カメラ越しに全てを伝えるのには限界がありますが、感動するくらい美しい景色が広がっていたのです。雨に濡れた、苔や木々が太陽に照らされてキラキラと輝き、まるで自然の宝石箱にいるようです。ゆっくりと流れる霧に太陽があたり、それはそれは神々しく。天の羽衣が森を漂っているかのようです。
「な、なんだこれ!!美しすぎるよ!!!(涙)」
雨降ってるからってトレッキングに行くのをやめてしまうなんて、本当にもったいない。雨の日にしか見れない山の風景があります。雨の日を歩いた人だけが経験する感動があります。

さてさて、何と1日目それも序盤からすごい経験ができました。
曇り→雹→雨・雷→晴れ
全ての天候をこんな短時間で体験できるなんてラッキーでした(笑)
そうこうしている間に、1日目のお宿「黒百合ヒュッテ」さんに到着
お疲れさまでした〜。
お待ちかねの「コケモモマフィン」でも食べて、のほほんとします。今回は、テラス席が十分に空いていたので、お外の景色を見ながら食べました。
「あ、美味しい〜」

歩いた後の甘いものって美味しいですね。見た目も可愛くて気分も上がります。
山に来たら、大抵15時までには小屋に着くので、ここからは夕食まで自由時間です。都会の喧騒にまみれた日常を送っていると「何もしない時間」というのが怖くて、何かしなくちゃとソワソワするもの。
でも、山に来たらそんなソワソワも吹き飛んで、いい感じにボ〜ッとし始めます。
歩いた事によって、心地よい疲れもあり、お昼寝タイムです。

起きたら、17時くらいで夕食の時間
「お!ハンバーグだ」
山でハンバーグが食べれるなんてね。嬉しい嬉しい。歩いたあとはタンパク質も必要ですから。それに、見た目だけでなく黒百合さんの夕食はいつも美味しいのです。ハンバーグのソースも「おろしポン酢」と「デミグラスソース」があってお好みでかけられるところも、嬉しいポイントです。デザートのあんこ餅がまた最後の締めくくりに良い。幸せな夕食時間でした。
ご飯を食べたあとは、本を読んだり談話したら、ゆっくりしたら21時には消灯です。山の就寝は早いのです。何たって明日の日の出が私たちを待っているんですから。備えなきゃね!(笑)

朝4時30分ごろ
目がさめると外はまだ真っ暗です。眠気まなこ、ぼやっとしながらも日の出の為に登る準備を始めます。登るといっても、カメラだけ持って10分くらい。最高の日の出スポットがあるのです。
実は昨日ちょっぴり予行練習で登っていたのでした。なので2回目は楽々と登れました。場所は「天狗の坪庭」 黒百合さんに泊まった時はここから日の出を見るのが一番おすすめです!

上に着くと視界が開けていて、日の出がなくとも展望は綺麗です。石に腰掛けて日の出を待ちます。
すると・・・
「おお!!キタキタキタ!!!」

少しづつ山の下側から赤くなり始め、10分〜15分ほどで空が真っ赤に染まります。
日の出を待つ時間というのは、ワクワクと期待とドキドキ感で溢れた貴重な時間です。いつもより、時が過ぎるのが長く感じられました。
さてさて、2日目の行程は
中山展望台〜賽の河原〜唐沢鉱泉

最初の中山展望台に向かいます。中山展望台までは、およそ1時間弱。所々、展望が見える尾根でとても歩きやすいコースです。途中、天狗岳が見えるポイントがあって、そこでひと休憩。
あっという間に、中山展望台につきました。よく見ると
「あれ・・?雲海が見えるよ!」

そう!!
そうなんです。昨日、雨が降ったことによって湿気を沢山含んだ空気が広がり、かつ深夜から翌朝にかけて晴れたことで雲海が発生したのです!!
これも、雨による恩恵です。
ね、雨も捨てたもんじゃないでしょ?(笑)
美しい雲海をバックに写真を撮ったあとは、お昼ご飯にカレーを温めて食べました。
展望台にいること、かれこれ1時間。たっぷり時間があるからこそ、思う存分楽しめるのです。

さてここからは、下山になります。
次に目指すポイントは高見石小屋さんの「揚げパン」です。こちらの揚げパンがとても美味しくて、サクサクしているので食べやすく評判です。
目標が食べ物になると俄然やる気がでます(笑)

お待ちかねの揚げパン。1皿で2種類のお味が選べるのも、女子には嬉しいポイント。
いつも何味にするか迷います。
8月の海の日に新しく「黒ごま」が追加されたようで、「おお、これは試さねば」と1種類は黒ごま、2種類目は大好きな、きな粉にしました。
さて、最後の下山は、賽の河原(さいのかわら)を経由して、唐沢鉱泉さんに向かいます。この賽の河原、岩がゴロゴロしてまるで岩の川のよう。

視界も開けていて景色もよく、岩をピョンピョンと飛び跳ねていくところが面白いので、私は大好きなポイントなんです。
ここは、「面白い・楽しい!」という人と、「岩がつらい〜」という人に別れるところでもあります(笑)何れにしても記憶に残るポイントであることは間違いありませんね(笑)
無事に「唐沢鉱泉(からさわこうせん)」さんに到着しました!終了〜!!
「お疲れさまです〜〜!!」
最後は何と言っても温泉ですよね。唐沢鉱泉は、日本の秘湯に選定されている由緒あるお湯宿なのです。温泉内は、苔や緑で覆われて美しく、お湯加減もちょうどいい。窓からの風も気持ちよくって、このまま寝てしまいそうです(笑)
しかも、お湯だけじゃないんです。こちらでは、食堂のお食事も非常に美味しく、寄ったらば食べて帰らにゃ損です!ということで、「山菜そば」を注文しました。
「お、美味しそう〜〜!」

天ぷらやとろろにきのこなど、小鉢のお惣菜をお蕎麦にのせたみたいな多彩さ!見た目も美しいし、味も美味しいので言うことなしです。幸せ。
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まとめ
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いやぁ、2日目も雨が降るかと思ったのに、まさかの晴天に恵まれました。新宿に向かおうと唐沢鉱泉さんを出たら雨が降り出したというのは驚きの事実。
雨が降ったから宝石の様に輝く森も、日の出・雲海も見ることが出来たので、天候さまさまでした。そう滅多とない、幸運なトレッキングの一つだったかと思います。
こんな、自然のサプライズがあるからトレッキングは面白いのです。
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こっちは、山の紅葉を眺めながら「きのこご飯」を食べます〜!
是非是非、一緒に山を楽しみましょう〜!!