【withコロナ時代のNew山事情:前編】ハイキングや登山はしてもいいの?コロナ対策はどうすればいい?
最終更新: 2020年8月7日

日々の外出自粛や在宅勤務により、以前にも増して「自然の中にいきたい!」という欲求が高まっているのかと思います。
「あぁ。この暑苦しいマスクを外して綺麗な空気を思いっきり吸いたい!」なんて思いますよね。 同感です。山の山頂で、美味しいご飯と空気を同時に味わえるという感動を思い出す度に、自然が恋しいです。その様な、山のリフレッシュ効果が現在の私たちには必要です。
「でも、ハイキングしてもいいのかな?」 「山に行ってもいいのかな?」
「行くとしたらどんな事に注意すればいい?」 「どんな事に気をつければいい?」
山に行きたいけど心配だらけ!
はい!そうですよね。
なので今回は、そんな「山に行きたいけど、コロナ影響やコロナ対策が心配」という方に、コロナ対策然り山登り事情をまとめてみました。最後までお読み頂けたならば、知らなかった人も知っていた人も「うんうん。なるほどね」と安心できることかと思います。
なので「Withコロナ時代の山登り安全チェックリスト 」を作りました!
様々なネットの山の情報記事に目を通し、医療専門家の情報もチェックした上で、earth trekking(あすとれ)独自の知見を織り交ぜながら、分かりやすくにまとめてみました。※2
無料ダウンロードOKですので、是非ご活用ください。よっ!実用的
(無料ダウンロードと言いますか、普通に画像なので名前つけて保存でOKです。)
こちらの記事は、基本的に登山(トレッキング)レベルに標準を合わせてご説明しています。
ハイキングにおいては日帰りが多く、山小屋利用も少ないかと思いますが、山について気をつける事は同じですので、まずは現在の山事情を知って、必要なところだけを上手くご活用ください。
これからハイキングされる人にとっても新山事情を知っていて損はないはずです!
※出発前には必ず行政からの最新情報をチェックし、安全な行動に従ってください。
※2 状況は日々変化する為、常にご自身での情報アップデートが必要です。このチェックリストは完全なものではなく、あくまでも皆様の情報整理やアップデートを下支えするものになります。予めご了承ください。
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○●目次●○
①【Update編:前編】
大きく変わった2つの新山事情
・山小屋(山周辺の店やバス含む)の休業 or 営業形態変更 ・マスク・消毒液・シーツなどの新持ち物
②【How to編:後編】
2020年コロナ山登りはこれに気をつけて
【事前準備編】
・登山計画には1時間以上の余裕がある?
・登る山の周辺情報は調べた?
・登る山の山小屋の営業や手洗いポイントは調べた?
・山小屋に宿泊する場合、予約した?
【行動編】
・出発前の体調は大丈夫?平熱37.5℃以下?
・山への移動中も街中と同じコロナ対策
・登山中はマスクをセット・すれ違い時は着用
・仲間ともフィジカルディスタンス
・山の挨拶もフィジカルディスタンスやディスチャー
・公共物を利用する際は除菌シートなどを活用
・物の貸し借りは出来るだけ控え、止むを得ない場合は消毒液を
・口にするもので飛沫感染のあるものは消毒を
・登山計画通り余裕のある行動をしよう
・帰ってきたら必ず手荒いうがいをしよう
・服や道具はその日に洗濯(ケア)しよう
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①【Update】
大きく変わった2つの新山事情
----------------------------- まず、コロナによって大きく変わった新山事情が2つあります。
1つめは、
山小屋(山周辺の店やバス含む)の休業 or 営業形態変更

まずこれは一番大きいなところ。今年は新型コロナウイルス感染拡大を防止するために、富士山や南アルプスを始めとする多くの山小屋やバスが休業となりました。
●山小屋休業
「そこには泊まらないから大丈夫」 関係ないなんて思ったら、あら大間違いよ。 山小屋の役割りについては以前こちらも呟きましたが改めてご説明します。
山小屋が休業する影響は宿泊だけじゃないんですね。 ・トイレが利用できない ・小休憩ができない ・食べ物の補充できない ・困った時に頼れない ・登山道の整備がされない
ぬおー。これは痛手。 山小屋は登山者をこんなにも支えているのです。普段どれだけ、山の番人の恩恵を受けてるのかが、改めて身に染みますよね。山小屋という助っ人がいないからこそ、携帯トイレを持参した方が良いかもしれないし、食べ物も余分に持っていく必要があるかもしれません。
山なんて自然そのままでしょ。自由に歩くものなんでしょ。なんて思いがちですが、山の登山道は、人が歩きやすいよう整備されてるので、それを忘れちゃなりませんね。ありがたや。ありがたや。
●バス休業
登山口までの足となってくれている貴重なバスが休業なのは、かなりの痛手ですよね。自家用車のない方は、登山を諦めざるを得ません。
「私は自家用車だから大丈夫」
いえいえ。もしかしたらトラブルに巻き込まれてピストン出来ないかもしれませんよ。
「そちら側には下らないから大丈夫」 こちらも同じく。沢の増水や怪我などトラブルに巻き込まれてしまったら、予定していた方に下山できない可能性があります。
ですので、バスを利用有無に関わらず、登る山の情報を事前に収集しておくのが大切です。「あっち側に下りるとバスはない」という情報を頭の片隅でも入っていると、何か起きても冷静に判断することが出来ますから。
また、バス以外にも、登山口周辺のお店やサービスも軒並み休業している場合があります。行きつけの温泉が、まさかの休業なんてこともあり得ますから事前にチェックしてみて下さいね。

●山小屋の営業形態の変更
今年の山小屋宿泊は完全予約制になりました。 完全予約制なんて老舗旅館や超人気レストランを予約する時くらいかと思っていました(笑)
なので、「ありゃ思ったより登れなかったのでここに泊まろう」なんて事が出来ないわけです。
もちろん登山は計画が大切なので、予めここの宿に泊まろうと決めている筈ですよね。ただ、そうは言っても実際に山を登ってみると思いがけないトラブルが発生するもの。そんな時も受け入れてくれる、山小屋はいつも安心の源です。ただ今年はそういう訳にはいかないので、余裕を持った計画が必要です。
「余裕」とは具体的にいうと、
普段コースタイムを1.2時間で歩く人は「1.5時間で計算しておく」とか、「休憩やバッファを1時間多めに設けておく」など、いつもより十分な時間を確保しておくことが、最も簡単な「余裕」の作り方です。
もし1.5時間の時間が取れない場合や、到着時間が15時を回ってしまう場合は「自分には厳しい計画」であると判断して、コース内容見直しをしたり自分にあった山を選び直しましょう。 そんな心がけが今年は特に必要です。
また、今年は「休憩利用を中止」としている山小屋もあります。これまで、お腹が空いたら山小屋の喫茶店でラーメンでも食べればいいやと思っていたとしても、今年は提供していない場合があります。
仮に営業していたとしても、コロナにより物資が運べなくなってしまったなど、その日だけ提供できない事もあるかもしれません。山小屋での休憩が利用できるとなっていたとしても、何かあった時のための「余裕」として食べ物も1食分多めに持って行くといいです。
2つめは、
マスク・消毒液・シーツなどの新持ち物

コロナによって、登山をする際に持参する物が増えました。
と言っても、多くても4点くらいです。コロナ対策の基本が分かっている皆様にとっては「なるほどね」「そりゃそうだ」という内容なのでご安心ください。
新持ち物はこちら
・[必須]マスク
・[必須]消毒液
・[必須]ジッパー付き袋
・除菌シート(あれば便利)
・カバーやシュラフ(宿泊時は必要)
まず、マスクは登山口までのアプローチと登山中にすれ違う時に必要です。登山中にマスクを着けるのかについては、2の【Haw to】で詳しく説明しますね。
消毒液は、主に自身の手を消毒する用です。食事の際や休憩の際に利用する事が多いかと思います。仲間同士で物の貸し借りは控えた方が良いですが、どうしても避けれない時もありますよね。そんな時、自分や仲間の手や物などを消毒する事でお互いの身を守ることになります。因みに、持参は必須になりましたのでその点ご注意ください。
ジッパー付き袋は、自身のゴミを密閉して持って帰る為です。使用済みのティッシュや食べ物の袋は、感染のリスクがあります。自分のゴミは自分でしっかりと密閉して持って帰りましょう〜。
除菌シートは、公共物を利用する際に便利です。例えばお手洗いの取っ手や、鎖場やロープ、ベンチやテーブルなど、消毒液では使い難い物にはシートタイプがオススメです。そんなに嵩張らないので持っていくと良いです。
カバーやシュラフについては、山小屋に宿泊の際に必須となってきます。山小屋によっては、カバー(布やシーツなど)でOKのところや、寝具の貸し出しを中止していてシュラフが必須の場合もあります。中には、使い捨てのシーツを用意して下さる山小屋もあり、山小屋によって対応が様々ですので宿泊前に必ずチェックしてみて下さいね。
と言う事で、withコロナ時代の山の新事情について、詳しく説明させて頂きました。
後編では、じゃあ「どうやってコロナ対策していけばいいの?」と言う実際の方法についてお話していきたいと思います。
シンプルにまとめた、コロナ対策用のチェックリストも作ったので是非ご活用ください!
では、後編に行ってみましょう!!

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これらの対策を自分でするのは不安だなぁと思う方は、
イベントを是非ご活用ください^^